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Soyblancのアート作品一覧
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制作年 | 2023 |
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画材/技法 | アクリル、漆、螺鈿、ペン |
サイズ(縦×横) | 116×116(mm) |
重さ | 2000(g) |
原画or複製画 | 原画 |
エディション数 ※複製画の場合のみ |
1 |
額装 | 無 |
サイン | 有 |
【ARTabi Art Award入賞作品】
人の瞬間の中に宿る感情の欠けらを一枚一枚剥がしていった時、最後のピースに真実の自分の姿はあるのだろうか。
人の感情を包む薄皮は、常に剥がれたり、隠したり、欺いたりしながら、自分自身を傷つける事から守ってくれている。
その場限りの言い逃れ、思いつきや建前、そうしたものさえも今の瞬間の「わたし」を形成する要素なのである。
そしてそんな人の感情は脱皮していく皮膚のように日々移ろい変わっていく。網膜的な外連味や輝きはやがて剥がれていき、延びる爪や表皮のように新たな「わたし」は連続性をもちながら形成されては剥がれを繰り返す。
そうした循環や過程は、多角的に光を放ち、私たちという存在の美しさや希望を感じさせてくれる。
今、認識している「わたし」の実態は、認識された瞬間にはもう存在しない。痕跡だけが「わたし」らしさを感じさせ剥がれていく。
不確かに形を変えていくそれは、重力のようにそこに在ると感じる事しかできない。そして「わたし」であったものの痕跡は、貝殻のように海底に転がり、砂へと還っていく。
私はそんな「わたし」だった抜け殻を見つめながら、「今日の真実は明日の嘘になるのだろうか」「全てを剥がした状態の私たちとは一体何者なのだろうか」などと問いかけながら、人の内面にある真実の一枚一枚をキャンバスに残したいと思った。
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