世に降り立った天使。 人のように振る舞い過ごすうちに天使であることを忘れてしまう。 ワインに落ちる血は、人間的思考や自身に降りかかる物語を表す。 それを消化出来ずにたまる血を飲むという行為を繰り返してしまう。 精神的なものからかけ離れてしまった、人間的な肉体的象徴として生肉を現した。 それでも本当は天使なのである、私達人間もまた同じような存在なのかもしれない、と そんなことを想い馳せながら描いた作品。

＜スタッフのひとこと＞
夢や現実をゆらゆらと行き来するような不思議な雰囲気で現実と非現実の融合を表現している、栃木県出身のアーティスト Kurumi.Walnut。一見ダークで、エロシティズムとファンタジーな世界観が特徴。その奥に潜む純粋性や万物が放つ「光と陰」など両極の混在、自らの思想や感覚を織り交ぜた作品を制作している。

宗教画を連想させる本作品は、天使の鼻からワイングラスへと血が滴り落ちる樣が薄暗い雰囲気で描かれています。本作品に描かれた天使には羽は生えてなく、どこか人間らしさを感じます。

Kurumi.Walnutが描く新たな天使の姿。彼女が生み出す幻想的な世界をお家で感じてみてはいかがでしょうか。